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タイヤが小さい自転車の長所と短所(ミニベロの特徴)

折りたたみ自転車は、折りたたんだときに小さくするために、小さなタイヤが使われることが多いです。大きなタイヤの折りたたみ自転車に比べるとタイヤが小さい方が折りたたんだときにコンパクトになる傾向にあります。

タイヤが小さな自転車を「ミニベロ」、「小径車(しょうけいしゃ)」、「小径自転車」などといいます。ミニベロはタイヤのサイズ(直径)が20インチ以下の自転車をいうことが多いですが、24インチ以下のものも含まれることがあり、厳密な規定はありません。

長所(利点、メリット)

  • コンパクト
  • 軽い
  • 小回りが利く
  • こぎ出しが軽い
  • デザイン

コンパクト

大きなタイヤに比べて、小さなタイヤの折りたたみ自転車は、折りたたんだ時も折りたたんでいない時も、小さいです。

具体的には大きなタイヤの自転車と比べて、
折りたたんでいない状態で長さがだいたい15cmほど短くなります。
折りたたんだ状態だと大きなタイヤの折りたたみ自転車と比べて、長さ×高さ×奥行きの3辺のうち、長さ(横)と高さ(縦)がそれぞれ10cm〜20cmほど小さくなります。

※上の例は、大きなタイヤは26インチを、小さなタイヤは20インチを例にしての数字です。メーカーや車種によって違うので大体のめやすにしてください。

コンパクトなことは、折りたたんだ時も折りたたんでいない時も、収納したり置いておいたりするときに有利です。

軽い

タイヤが小さい分、タイヤに使う材料も少なくなり、重量が軽くなります。

さらにタイヤが小さいので、フレーム部分も小さく、短くなるので、その分も軽量化されます。

ちなみに、長距離用スポーツ自転車の「ロードバイク(ロードレーサー)」と比較すると、ミニベロよりもロードバイクのほうが軽量なものが多いです。

これは、ロードバイクは基本的に100kmなどの長距離を走ることや、スピードレースを想定して作られています。ですので、フレームやギアなど、ありとあらゆる部品(パーツ)に軽量な素材を使用し、また、ギリギリまで無駄をなくすなどの軽量化のための工夫がいたるところに施されています。そのため、とても軽量ですが価格が何十万円もします。

小回りがきく

タイヤが小さいので細かなハンドル操作(ハンドリング)ができます。

これはタイヤが小さいので、方向転換が細かくできるようになります。このことから、小回りが利くわけです。

こぎ出しが軽い

タイヤが小さいので、走り始め(ペダルのこぎ始め)が軽いです。止まることと走ること(ストップアンドゴー)が多い街乗りに適しています。

タイヤが小さいとペダルのこぎ出しが軽い理由は、慣性(かんせい)モーメントによるものです。

慣性モーメントとは、お正月などにまわす「コマ(独楽)」を想像するとわかりやすいと思います。

大きなコマは、回すのに大きな力が必要です。

小さなコマは、回すのに小さな力で回すことができます。

タイヤの回転も、コマの回転と原理は同じです。

このことから、タイヤが小さな自転車は、ペダルのこぎ出しが軽くなるわけです。

デザイン

ミニベロは、タイヤが小さく、ママチャリとは違った見た目をしています。

見る人の感覚によって違いがありますが、「かわいい」、「かっこいい」などと感じる人もいます。

短所(欠点、デメリット)/ 注意点

  • 段差の影響を受けやすい
  • スピードの維持に不利
  • ハンドル操作が敏感になる
  • スピードは出るか?(ギア比に注意)

段差の影響を受けやすい

ミニベロはタイヤが小さい分、段差などの障害物が相対的に大きくなります。そのため、大きなタイヤの自転車に比べて、段差の影響を受けやすくなります。

ミニベロといってもタイヤサイズが6インチ〜24インチくらいまであるので、ひとくくりにはできません。

なかでも、一般的に「極小径車(ごくしょうけいしゃ)」などと呼ばれる、6インチや8インチといった10インチ以下のとてもタイヤが小さな自転車は、石畳(いしだたみ)のような凹凸(おうとつ、デコボコ)のある道を走ると、体に伝わる振動が大きくなります。当然、タイヤサイズが26インチのママチャリと比べると、乗り越えられる段差の大きさも小さいものに限られてしまいます。

このようなタイヤサイズが10インチ以下の自転車(極小径車)は、4cm以上の段差は乗り越えられないとの国民生活センターや消費生活センターによる調査結果が出ています。

一方、ミニベロ(タイヤが小さな自転車)では一般的な20インチ、18インチ、16インチのタイヤの場合は、普通の自転車とほとんど同じように走れます。

それでも26インチなどの大きなタイヤに比べると、段差を通るときには多少の違和感を感じるかもしれません。ミニベロに乗る場合、しばらくは段差を意識しておくと良いでしょう。

なお、ミニベロに限ったことではなく自転車全般に言えることですが、自転車で段差を通るときはスピードを落として、できるだけ正面から入るのが正しい通り方です。

特に、車道から歩道に上がるときの段差を通るときは、多少注意が必要です。段差は斜め(ななめ)に通ろうとせず、できるだけ正面から通るようにします。極端にななめに段差を通ろうとすると、バランスをくずす恐れもあります。とはいえ、車道から歩道に上がるときに車道側にあまりふくらみすぎると、これもまた危険なのでほどほどにしましょう。

スピードの維持に不利

自転車で最も疲れにくい、効率的な走り方は「スピードを維持すること」です。

つまり、一定のペースでペダルをこぎ続けることが、一番楽な走り方です。

自転車はペダルをこぐことをやめると、だんだんスピードが落ちてきて、いずれ止まります。ペダルをこぐのをやめても、なかなかスピードが落ちなければ、スピードを維持するためにはペダルを軽くこぎ続けるだけで同じスピードを維持することができます。

なかなかスピードが落ちないようにするには、ペダルをこぐのをやめても、タイヤが長く回転しつづければいいわけです。

タイヤが回転を始めてから止まるまでの時間(距離)は、小さいタイヤよりも大きいタイヤのほうが長いです。

つまり、自転車で走っているときにペダルをこぐのをやめた場合、自転車が止まるまでの時間(距離)が、大きなタイヤのほうが長いということです。

そのため、スピードを維持するには、大きなタイヤのほうが有利なわけです。特に、スピードを出せば出すほど、その差を感じます。ただし、のんびり走る場合はあまり感じないと思います。

これは、慣性モーメントによるもので、お正月などにまわす「コマ(独楽)」を想像するとわかりやすいと思います。

大きなコマは回すのに大きな力が必要ですが、長く回り続けます。

小さなコマは回すのに小さな力で回りますが、あまり長く回り続けません。

これは、小さなコマよりも大きなコマのほうが回り続けようとする力が強いということです。

タイヤの回転も、コマの回転と原理は同じです。

このため、大きなタイヤの自転車は、走り始め(ペダルのこぎ出し)に大きな力がいりますが、走り始めたらタイヤの回転の勢い(慣性、惰性)が強いので、軽くペダルをこぎ続けるだけで一定のスピードを維持できます。

一方、小さなタイヤの自転車は、走り始めは軽くペダルを踏むだけで走ることができますが、タイヤの回転の勢いがあまり強くないので、大きなタイヤの自転車と比べると、やや強めにペダルをこぐことで、一定のスピードを維持できます。

このことから、ミニベロ(タイヤが小さな自転車)は、止まることと進むことが多い街なかでの利用に適しているといわれます。

そして、走る距離が長ければ長いほど、スピードが速ければ速いほど、タイヤが大きな自転車のほうがスピードの維持に有利になります。

これが、小さなタイヤの自転車がスピードを維持するのに不利な理由です。

ただし、これはあくまで「タイヤの大きさだけに着目した場合の特性の違い」です。自転車の性能は、タイヤの大きさよりも「丈夫なフレーム」と、「よく回転する車輪」に強く影響されます。

ミニベロでも軽快に走れるものはたくさんあります。それに、スピードを維持するのに有利か不利かはスポーツ自転車のようなスピードを出さなければ、その違いは感じないでしょう。サイクリングのような楽しみ方の場合は、気にならないでしょう。

ハンドル操作が敏感になる

ミニベロの長所である「小回りがきく」ことは、言い方を変えれば「ハンドル操作が敏感(速い、クイック)になる」と言うこともできます。

これはタイヤが小さいためで、26インチの大きなタイヤに比べるとハンドルを動かしたときの反応が早く現れます。つまり、方向転換が細かくできるということです。はじめはこの違いに違和感を持つかもしれません。乗り慣れてしまえば問題ないので、乗り慣れるまではこのことを意識してハンドルを操作するといいでしょう。

なお、高級なスポーツタイプのミニベロの中には、かなりスピードが出るものもあります。ミニベロでだいたい時速30kmほど出すと、ハンドル操作(ハンドリング)が不安定になってくるといわれており、注意が必要です。とはいえ、スポーツタイプのミニベロでもない限り、そんなに速度を出すことはまずないでしょうから、普通に走る分には問題ありません。

ちなみに、ママチャリによる平均速度は時速15km前後です。このことからも、時速30kmがいかに速いかがわかると思います。

スピードは出るか?(ギア比に注意)

価格が安い「タイヤが小さな自転車(ミニベロ、小径車)」は、タイヤが小さく、ペダル側のギアも小さいことが多いため、ペダルをこいでもあまり進まず、スピードも出ないことがあります。

自転車はタイヤが小さくても、ペダル側のギアが大きいなどして「ギア比(ひ)」が高いと、「ペダル1回転で進む距離」が大きなタイヤの自転車と同じになり、同じようにスピードを出すことができます。(※ちなみにギア比とは、ペダル1回転で後輪が何回転するかを表す比率[数字]のことです。)

しかし、価格が安い1万円ほどの「タイヤが小さい自転車」の場合は、使われている部品も安く、ペダル側のギアがママチャリと同じような小さいギアを使用していることが多く、その場合は、あまり進まずスピードが出ません。

とはいえ、安すぎない、だいたい価格が2万円以上する「タイヤが小さな自転車」ならばギア比も高く、ママチャリ並みのスピードが出るものがほとんどです。

以下に、オススメの折りたたみ自転車を集めました。

まとめ

以上がタイヤが小さい自転車(ミニベロ)の長所と短所です。

ミニベロの長所と短所について、だいたいのことは理解できたと思います。

タイヤが小さいほうが基本的に軽量コンパクトになります。特に折りたたみ自転車の場合は、収納にも持ち運びにも有利になります。

ミニベロの中にはママチャリよりもスピードが出るものが、たくさんあります。

ミニベロについて正しく理解することで、快適に楽しく利用してください。


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